60. 見沼通船掘

浦和に住んで来年で50周年。今年の皇太子のメキシコでのプレゼンテーションで思い立ち、今日は年に一度の閘門志木運河「見沼通船掘」の実演にOさん、Sさんと、行って来ました。実は今年の埼玉探訪(川口のSKIPシティに決定しましたが)に見沼通船掘もいれたいと思い5月に下見にも行ってみたのです。区役所で調べましたが、年に1回しかこの閘門開閉実演が行われないとのことで諦めたのです。

東西2本の見沼代用水路が非常に狭まる地点に、江戸時代中期の1731年に設けられたのが見沼通船掘です(約1kmの運河)。 これを運河というかと思いますが… 昔ながらのやり方で水を堰き止め実物の半分の大きさの船を一の関と二の関閘門の間を往復するという、言ってみれば単純なことなのですが、今から275年前の技術もなかなかのものだと感心しました。

それからが、大変面白い経験をしました。しばしその辺を散策しているうちに地元の「おじさん」とお話していると地図をあげるからとすぐ近くの立派なお宅に案内してくださり、地図に丹念にどこにどのルートで行ったらよいかをマーカーで丁寧に書き入れて説明してくださったのです。中学の半日ハイキングコースだとか。

まあ、どこまで行けるかやってみようとその地図に沿って歩き始めました。川口自然公園までは20分くらいあるいたでしょうか。一休みして(お昼少し前)また歩き始めたら、右手に素敵なレストランを見つけ標識をみたら、サンシティ、「ア、もしかしてシニアーハウス」?見学しようと埼玉支部根性を発揮して見学申し込み、快く入れていただきました。東川口のサンシティ。高級シニアーハウス。お部屋もゆとりがあり、レストランもいきなり行っても入れていただけ、試食もさせていただきました。和・洋・麺と三種類あるメニューで食後にはコーヒーもありました。すっかり満足して資料を頂き、タクシーを呼んでいただいて、ちょっと遠いけど今度はさいたま市の黒昌寺に行きました。

黒昌寺は曹洞宗の寺院で(さいたま市指定)す。通称「開かずの門」は欄間に龍の彫刻がある薬医門です。この門にお棺を通すと龍が(左甚五郎作)が悪さをしてお棺が軽くなるとくことから、この門はあけずにいるという伝説があるそうです。

少し歩いて運よくきたタクシーをひろい浦和くらしの博物館民家園で市内古い民家を移築復元しているところや、1857年に建築されたという坂東家住宅を訪ね昔の広い土間、蚊帳までつってあるのを懐かしく見て帰途につきました。

昔を偲んだ興味深い探訪でした。東浦和サンシティ訪問についてはホームページのお喋り広場をごらんください。 これも埼玉支部に入れていただき目をぐるりと地元にむけたお蔭だと感謝です。