18. 文楽

11日に女子大同窓会本部の観劇会係りのご案内で文楽観劇会に行ってまいりました。 昨年始めてこの会に出席し、リピーターとなったレクチュア付きの観劇です。Oさんが切符の手配から全てとり仕切ってくださり有難く同行させていただきました。支部便り発送前の「忙中閑あり」で楽しむことができ至福の一日でした。

レクチュアは文楽に何の素養もない私でさえ理解できるように、立派な大夫となられた61短英卒の同窓生のご令息が45分「大夫から見た文楽のはなし」と題して熱弁をふるってくださいました。今「旬」という感じの若い大夫が易しい言葉で修行のこと、義大夫は創始者の竹本義大夫の方針で家元制度がないこと、内弟子としての大阪での修行のうちに学ぶ生活に根付いた大阪独特の言葉、衣装のこと − 特に渋紙を裏に張るほど汗をかく−、 「狐言葉」のこと、など具体的にわかりやすく説明してくださり、あっという間に時間が来てしまいました。

このレクチュアのおかげで続くお芝居が300%くらい楽しむことが出来本当に感謝でした。
昼の部の演目は「芦屋道満大内鑑」で特に「葛の葉子別れの段」は圧巻でした。例の狐言葉もはっきりわかったし、ド素人の私にも充分楽しめました。思い出せばン十年前に保名狂乱とかいう舞踊を踊ったことがありましたっけ? それこそ「ツイニ頭に来たか」といわれそうですが…

昨年はなくなった岩槻のIさんがご主人と見えていたことを思い出し故人をしのびました。衣装の材料をご寄付なされたとかうかがいました。

また来年を楽しみにするようになりました。